May 23, 2007
不正競争防止法
皆さん、「不正競争防止法」ってご存知ですか？平成17年6月から「個人情報保護法」が完全施行されているのは皆さんご承知かと思いますが、これとは別に、会社の営業秘密を守り、また他社の営業秘密を侵害しないための法律が「不正競争防止法」です。
中小企業庁からも、中小企業や経営者向けに実効的な管理方策をわかりやすく解説した営業秘密管理指針の手引きもリリースされています。
「営業秘密」とは、企業で秘密として管理されている技術・ノウハウ・情報など、一般的には企業秘密と呼ばれているものを指しています。
年々厳しい改正がなされており、刑事罰の対象範囲も広がってきています。
例えば、A社の営業秘密を従業員aさんが不正に取得した後、競合会社B社に転職、転職先の従業員bさんが、不正に取得したことを知りながらその営業秘密を利用した場合、侵害されたA社は、元従業員aさんおよびB社、そしてB社で関与した従業員bさんに対しても損害賠償請求や差止請求などの民事的措置、さらには刑事罰として告発ができるというものです。
要は持ち出した元従業員だけでなく、それを利用した会社や従業員までが刑事罰に問われるということになります。（但し、もともとA社で厳重に営業秘密として管理されていたものに限られます。）
設計図、製法、製造ノウハウ、研究データ、顧客名簿、仕入先リスト、販売マニュアルなどいろいろ考えられますが、元来、自社の情報漏えい対策も重要ですが、自社の従業員が知らず知らずのうちに他社の営業秘密を侵害しないよう、日ごろの管理体制やコンプライアンスとしての社員教育も重要ですよね。
最近は、本当にコンプライアンス的に厳しい社会になってきました。
売上げ必達！の営業部長さ〜ん、
転職してきた部下にいっちゃいけませんよ。
「前にいた会社の顧客リストくらいないのかっ！」（渇）
まあ、厳密に言うと顧客情報が「営業秘密」になるのか？ならない線はどこまでか？などいろいろポイントがあります。
また、この手のテーマは今後、タイミングみて書いてみたいと思います。
(By タカ）
Comments
No comments yet
DISALLOWED (TrackBack)
